猫物語30 猫物生きているすべての人に!

ここは、ニューヨークです。

ウォール街を吹き抜ける風は冷たく、マーガレットは背中をぞくっとさせました。

親猫のハッサンは、子猫を連れてビルの谷間にやってきました。子猫を養ってくれる人間を探すためです。

ハッサンは、マーガレットを見つけました。

「あの人間だ!お人好しそうだわ。子猫ちゃん、来てごらん、あの人間だよ!間違えないで!あの人間にこれから先は、養って貰う んだよ!母さん?私は大丈夫。また次にお腹が大きくなればお前の兄弟を育てなければならないよ。母さんは大丈夫だからお前はあの人に養って貰うのよ。さあ、勇気を出して!母さんが見守っていてあげるから。」と親猫のハッサンは、子猫の背中を押しました。

薄手のコートの襟をかきあわせた時マーガレットは自分の足元にじゃれる子猫を見つけました。

「あらっ、子猫!あなた一匹?お母さんはいないの?そう、あなただけ。私の家に来る?難民のお友達を助けたいけど、今のアメリカは何もできないの。でも、子猫ちゃんなら私は助けてあげられるわ。」とマーガレットは子猫を抱き上げました。

抱きあげられた子猫を見て、親猫のハッサンは「私のベイビー!幸せになりなさいネ。」と呟いて立ち去って行きました。

マーガレットと子猫は、マーガレットのアパートメントに帰ってきました。子猫を部屋に下ろすとマーガレットは買い物に出かけました。

マーガレットは、グレタ・トゥーンベリさんの演説をスマホで何回も聞き始めて地球変動を知りました。

書店で地球温暖化の本を買えるだけ買うとマーガレットは、あとは子猫の必需品を整えました。

マーガレットは、グレタ・トゥーンベリさんの演説を聞いて思いました。(勉強しなければならない。地球温暖化の事は何もわからない。氷河が8年間で2kmもなくなってしまったとグレタ・トゥーンベリさんは言っていた。勉強しよう。)

と地球温暖化の本と首っぴきの覚悟です。

更にマーガレットは考えます。グレタ・トゥーンベリさんは、今の温暖化対策では10年は持つまいと言っていた。その10年を後10年もあると捉えるか、後10年しかないと捉えるか、それが問題だ。

まず、私は、私達は、現実がどんなに残酷でも勇気を持たなければならない。こういう時こそ頭を上げるのだ。凛々しく頭を上げるのだ。強くあらねばならない。

16歳のあの少女が屹立として勇気を出して「地球を救え!」と叫んでいるのだ。

まず、私は、私達は、勉強して現実を受け入れる。受け入れたら次に私は私達は何をなすべきかを考える。

問題は膨大だ。もう、不可能と諦めるほうが楽かもしれない。けれど滅びの時はそこまで来ている。諦めたら死だ。

恐竜の時代は、地球と隕石の衝突による気候変動で終わりを迎えたと言われている。氷河時代の到来だ。今度は地球温暖化が進めば灼熱地獄が始まる。

今、地球に想いを馳せる時、諦めるわけにはいかない。

私にも難民の友がいる。国を失って彼らは困っている。それなのに私の国アメリカは,難民に門戸を閉ざそうとしている。自分の国の治安が乱されると、門戸を閉ざそうとしている。

私は考える。他者に優しくなくてなぜ、自分に優しいものか。自分を愛すればこその他者であり、他者を愛すればこその自分なのだ。

白い人も黒い人も黄色い人も手をつなごう!お互いに仲良くなれずして、温暖化の戦いもないし、核廃絶もない!

感情の行き違いは不信感を生む。不信感は暴力を生む。あなたは、世界平和を唱える時、目の前の人間を消していないか?

今、地球は私達の手で滅びの時を迎えようとしている。そんなことがあっていいはずがない。

友よ!

知恵を貸してくれ!

友よ!

力を貸してくれ!

友よ!

君がお金持ちなら

お金の応援をしてくれ!

友よ!

そして この地球を守る為に

奮闘している すべての人を

応援してくれ!

この地球に生きるすべての人へ

相手が白いとか 黒いとか 黄色いとか

そんな事で 相手を上に見たり 下に見たり

友よ!もう やめよう!

私達は 生命のレベルにおいて平等なのだ!

軽んじていい生命など ない!

友よ!

あなたが

「お前は アホだ」と

心の中で 相手を軽蔑する時

きっと 地球は泣いている。

この偉大な地球が

大きな 生命体なら

友よ!

友の喜びに 舞い踊り

友の悲しみに 共に泣く姿に

地球は 喜びの鼓動で返すだろう!

それこそが

人間の本然の姿だと 喜ぶだろう。

と、マーガレットは深く心に刻みました。そうです。ここにも必死の一人がおりました。今日から明日へ、必死の一人の前進は続きます。

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